ミャンマーの治安現状
2021年5月31日でミャンマーの臨時政権発足からちょうど四ヶ月となります。軍と市民の衝突により多くの犠牲者が発生し国内の状況は混乱しておりましたが5月に入り、外出禁止時間帯が短縮され市民たちの外出や経済活動は徐々にですが街に戻りはじめています。しかしながら、いまだ地方都市や山岳部、農村部、国境地帯などでは多くの衝突があり余談を許さない状況ではあります。
ヤンゴンにおいては日中の街中の移動は問題なくできるようになっており、一部エリアや警察や軍の駐屯する場所の前などでは道路にバリケードなどがあり、検問をやっている箇所もありますが、通行をすることはできます。よって通勤もほぼ問題がない状態になってきました。
ミャンマーの経済現状
ミャンマーの経済状況はようやく経済活動が再開されはじめましたが、「夜間外出禁止」「インターネットの制限」「滞在の制限(ゲストリストに応じて)」などの制限があるためにサービスにも制限がかかっておりクーデター前の状態に戻るにはかなり時間がかかるものと思われます。また一部レストランやバーなどが開きはじめていますが、COVID-19の影響によって自粛ムードは引き続き継続しているために客足はまだ戻っているとは言えません。
特に銀行など金融サービスは混乱が続いています。ATMや口座からの引き出しが殺到しており銀行も現金が不足しております。毎日のようにATMから現金の引き出しのために銀行の顧客が長蛇の列を作っています。ATMへの現金補充も制限がかかり限定的なので、顧客は重用に現金を引き出すことができていません。
ミャンマーから日本への航空便の状況は現在ANAの定期便の運行は一時中断され、募集型による運行に切り替えられました。詳しくは在ミャンマー日本大使館の記事をご覧ください
在ミャンマー日本大使館
https://www.mm.emb-japan.go.jp/profile/japanese/what-news/2021/what-news23.html
技能実習生の送り出しの現状
クーデターが発生してからも特に送り出しの制限がかかっていることはなくクーデター前と同じように送り出しが可能です。 送り出しに関する手続きも以前と同じく、ミャンマーを出国するためにはスマートカードの取得が必要となります。 スマートカードの取得には Demand Letterの提出から3、4ヶ月の時間がかかります。ミャンマー人技能実習生の採用は前もって計画いただき早めに進めていくことで予定通りの入国が可能となります。
日本の入国制限
2021年6月1日現在、日本ではコロナウイルスによる 入国制限がかかっており技能実習生や特定技能の人材が日本に入国することができません。 この入国制限が解除されるとともにミャンマーから出国することが可能となります。 入国制限の解除時期は現時点では未定でが、東京オリンピックの開催とコロナウィルスの発生度合いに関連して解除されると予測されております。最新情報に関しては下記外務省ホームページを参照ください。
コロナウィルスによる水際対策(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html