Yangon, Myanmar

すこしさみしそうだけど笑顔がいっぱいのお母さんがいた-ミャンマー実習生家庭訪問記

すこしさみしそうだけど笑顔がいっぱいのお母さんがいた-ミャンマー実習生家庭訪問記

家庭訪問で実習生の育った環境を見に行く

ミャンマー人技能実習生送出し機関ARBOURFIELDでは、面接前から日本語学習に入り採用面接で採用が決まった後も、入国まで継続して日本語の語学力を上げる為に勉強を続けます。面接採用決定から入国まで4〜6ヶ月が平均ですが、その間に合格した学生の実家に家庭訪問へ行きます。

 

親と会って直接話すことが大切

多くの学生がこれから日本へ実習をしに行く上で、その背景を知り、その家族たちがどう思い考えているのか、実際に会って話すこと。それが繋がりの第一歩です。送り出す家族、親からすれば3年間の時間はとても長く、いろんな心配があるはずです。実際に受け入れ企業の社長と一緒に行くこともあります。親からすれば受け入れ先の社長にわざわざ足を運んでもらったということは本当に嬉しいことです。ARBOURFIELDの記事でこれからは「実習生家庭訪問記」としてシリーズ物として記録をしていきます。

 

ヤンゴン国際空港近くの地区に訪問

ミャンマー実習生家庭訪問記

今回は2名の実習生の家庭を訪れます。
田舎から出てきている若者も多く、家庭訪問も簡単ではありませんが、うまくスケジュールと訪問ルートを作り、各家庭を訪問します。まずは空港近くのN君の家に。

N君はお父さんを亡くし、お母さんが可愛がって育てた経緯があります。人一倍息子がいなくなると寂しいはずです。

お母さんに「N君が日本に行くことは寂しくないですか?」と聞くと、「寂しいですけど大丈夫です」と本当に寂しそうに話をしました。



ミャンマーの一般的な家庭の暮らし

ミャンマー実習生家庭訪問記

ミャンマーでは家族だけではなく親戚やその親戚の子どもなどが大勢で住んでいます。みんなで助け合って暮らすのですが、まだまだ国内の仕事も多くはなく、働き盛りの子どもがいなくなると家計は大変です。

お母さんに日本から持ってきたお菓子やカレーなどをあげます。「日本ではこういうものを食べてるんですよ」と差し出すと、さすがにインスタント麺はミャンマーにもあるので「作り方はわかりますよ(笑)」と。

我々も、そんなお母さんの顔を見ていると、笑いながらも本当に寂しそうでしたが、強い気持ちで日本で3年間を過ごし、より一層たくましくなって帰ってきてほしいと願います。

家を去る時には笑顔で見送ってくれました。
名残惜しさを残し次の家庭へ。



ヤンゴンダウンタウンから車で2時間ほどの街へ

ミャンマー技能実習生家庭訪問記ヤンゴンダウンタウンから車で2時間ほど走ったHmawbiという街にほど近いところに次の実習生の実家がありました。ここまで車で走ると、大きなスーパーも、コンビニチェーンもありません。何か買い出しに行く場合は個人経営の小さなお店や地元の市場に行って物品を買います。

今回は名古屋に実習に行くことが決まっているT君の実家まではるばるとやってきました。もちろん受け入れ企業の社長さんも一緒にです。(左の写真はT君の実家。車は家庭訪問時にチャーターした車。T君の家のものではありません。)

 

 

少し田舎の2階建ての家には家族がいました

ミャンマー実習生家庭訪問記

T君は末っ子で、4人兄弟。この家族では初めての外国へ働きに行くという、期待の星なのです。通訳の先生を通して家族と話を始めます。

お母さんに「心配事はありませんか?」と聞く。
「何もありません。みなさんを信じていますから。」

途中でお兄さんも家に帰ってきて話に加わります。

お兄さんに「お兄さんは外国には行きませんか?」
「僕はいかないです。弟に託します。」と答える。

「息子さんはどんな子どもですか?」お母さんに尋ねると、「とても家族思いのいい子です。」と。日本からわざわざ来た社長に対して「悪い子です」とは言わないとは思いますが、「心からいい子ですよ」という気持ちが伝わってくる一言でした。

たわいのない会話ではありますが、こうして顔を合わせて、話をすることに意味があると思っています。日本は技術が進んでいていい会社だというイメージは皆持っていますが、どんな会社に実際にいくのか。そんな不安もあると思うからこそ、顔を見に行くのです。家族も送り出す我々も、そして受け入れる企業さんも皆が同じ思いで彼らを送り出し受け入れるのです。

「最後まで諦めずに頑張って必ずまた元気な姿で帰ってきてください」

元気な姿で帰ってきてほしい-ミャンマー技能実習生家庭訪問記

 

これからも家庭訪問記を載せることで、ミャンマーの家庭事情などをお伝えできればと思う次第です。
ARBOURFIELDから採用頂いた学生の家庭訪問のリクエストは順次受付中です。

ABF Master
ABF Master

ミャンマー人技能実習生送出しに携わり蓄積したノウハウ実績をもとに、ミャンマー人の若者のため、受け入れる日本企業のために最善を尽くします。 なんでもご相談ください。

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