現在日本を目指す(技能実習生として)
若者たちがどんどん増えています
日本への憧れや、高度な技術、そして、お手本にする国として日本は指名されているのです。もちろん給料は重要な要素です。日本での給料の獲得をはじめとし、高度な技術、手本とする日本のやり方を学びたい。そんな若者たちの希望が彼らの気持ちを日本へと駆り立てます。
彼らを取り巻く環境・現実、そして仕事に対する想い
実習生として日本を目指す子達に聞いてみました。
[blockquote1]どうして日本へ行きたいのですか?[/blockquote1]
「家族は9人。働く人はじぶんだけ。家族を支えたい。」
ミャンマーは昔の日本のように大家族が多いです。
皆で助け合いながら、農業を営んだり、店を開いたり、市場でものを売ったりしながら生計をたてます。
でも大体が大黒柱、稼ぎ頭がいて、あとは働いていないという家庭も少なくありません。
みんな働けばいいのに・・と思いますが、最近でこそヤンゴンなどの都市部では仕事が増えてきましたが、田舎の方に行くと農業しかないということもしばしば。働きたくても働く場所がない現状もあるのです。
このような状況ですから、なおさら給料が高くもらえる外国に出稼ぎに行きたいという考えと憧れは大きくなります。ただ、臆病な性格の持ち主も多いミャンマーは外国に行くことに対する不安を持つ人々も少なくありません。特に女性はそうです。
また、こんなケースもあります。
本人はとても日本に働きに行きたく、日本語も勉強し上達したにもかかわらず、親が反対する。というようなケースです。ミャンマーの親は非常に子供に干渉します。また、子供も親の言うことを聞き、絶対的な関係性の家庭が多いです。このことから、多少インタビューで問題も起こります。インタビューに合格し、これからいよいよ日本での実習を目前にし、親の反対により辞退する。一つの言い訳のようにも使われますが、親の言うことは大体の子供は言うことを聞きます。これは30歳を超えても40歳を超えても大きい子供の立ち位置は変わりません。
ミャンマーの若者たちが持つ夢
そんないろんな状況を乗り越えて日本に働きに行く決断をした若者たちは皆必死です。そして夢を持っています。月給平均が一万円の国から十倍ほど給料がもらえる日本に行けるのですから。もし、日本人が月給の十倍稼げる外国があり、そこに働きに行けると考えてみてください。みな、必死でその地を目指すのではないでしょうか。きっと皆皮算用するでしょう。3年間働いたらいくらになるかを。もちろん技能実習ですから、私たち送り出し機関はしっかりと技術を学び、そして思いっきり働いて、稼いで、そして最後まで実習をやり遂げミャンマーに帰ってきてください。と彼らに伝えます。
ミャンマー技能実習生の採用にあたって
ミャンマー人の技能実習生を採用するにあたって、彼らの背景を知ることはとても重要なことです。彼らがどうして日本に働きに行くのか。必死に日本語を勉強してまで働きに行きたい理由。そして駆られを取り巻く環境。様々な状況を知ってこそ、日本に来てからの彼らの迎え入れ方も見えてくるのではないでしょうか。単純労働・低賃金労働者などと勘違いして、雇い入れた場合、彼らは逃げ出すものも出てくるでしょう。実習生はものでも、道具でもありません。一人の人です。感情もあれば、気持ちもあります。ただ、必死に働く気持ちは日本人の若者よりも何倍も持っていることでしょう。
彼らをうまく人材として活用するためには経営者の方々のやり方一つで成功にも失敗にも行くことでしょう。