洪水地帯の真ん中に
今回は日本が夏真っ只中の8月に家庭訪問に行ってきました。
8月といえばミャンマーは雨季の真っ只中。今回訪れた場所はヒンタダーと言うヤンゴンから5,6時間ほど車で走った街です。毎回田舎に行くときは合格した実習生を全員乗せてワンボックスをチャーターしひたすら走ります。朝一番に出発し、途中で休憩を挟みながらまわりの景色を眺めていると、道路の脇が水浸しになっていきます。家は水に浸かり、どうしようもない状態のところも。
ミャンマーは毎年と言っていいほど洪水の被害に遭っています。治水工事などのインフラ整備もまだまだ未着手の地域がほとんどで、多くのなのです。
これでもかというくらい走ってようやく到着
ヒンタダーと言う街はヤンゴンからひたすら西に走ると出てくるのですが途中日本の援助でつくられた、きれいに舗装された道路を通ります。周りの景色は木と空と道だけがずっと続きます。そしてようやく一人の実習生に実家にたどり着いたのでした。多くの実習生たちはヤンゴンの都市部ではなく、田舎から上京し、寮に住みながら日本語の勉強やトレーニングを積み、日本を目指すために努力をしているのです。
本当は心配だけど、息子を信じるお母さんがいた。
実習生のお母さんは息子とよく似ている、当たり前のことですが、遠く離れた田舎まで足を運んで実際に顔をあわせると「本当にこんな遠いところからわざわざ日本を目指すために上京してきたんだな」とそんな実感が湧いてきます。
食事をいただき、息子が日本で3年間働くことに心配や不安がないかを聞くと、「特にありません」と。
息子を信じるのみだとのこと。さみしいけど家族もいるし、妹も孫もいるから、大丈夫ですと。
家庭訪問をすると、ただ面接で少しの時間接するだけではわからない実習生の背景が溢れるほど見えてきます。
田舎までの車チャーター等の費用はかかりますが、時間に余裕がある企業様には是非家庭訪問をお勧めしたいと思います。ほぼ100%家庭訪問をして良かったと、皆さんから感想を頂けるので、これからも訪問を続けていこうと思います。